SNSを活用したマーケティングとは？具体的な手法やメリット、注意点、評判をご紹介

2021年10月31日

田窪洋士

インターネットの普及、などというのはもはや一昔前。今や「一家に一台のパソコン」に留まらず、小中学生や高齢者でもスマートフォンを使いこなす時代となりましたね。

そんな現在、多くの人にとって主な情報収集の媒体というのは、テレビや新聞といったマスメディアだけでなく、SNSが主流になってきていると言っても過言ではないはずでしょう。

この記事では、そんなSNSを活用したマーケティングについてご紹介します！また、SNSマーケティングのメリットや具体的なノウハウについても解説していきますので、ウェブマーケティングやSNSを使ったマーケティング戦略などに興味をお持ちの方などは、ぜひともお読みいただきたいと思います！

SNSマーケティングとは？

早速ですが、SNSマーケティングとは、そもそもどのようなことを意味しているのでしょうか？

普段からよく耳にするこのSNSという言葉、実は意外と何の略か知らないで使っている、という人もいるのではないでしょうか？

SNSとは、英語のソーシャル・ネットワーキング・サービス〈Social Networking Service〉の頭文字を取った略称です。会員登録した利用者同士がオンライン上で交流できるサービスのことです。

つまり、SNSマーケティングとは、SNS（Social Networking Service）を利用したマーケティングのことを指します。

従来の新聞広告や街頭広告、公共交通機関の中吊り広告などのアナログな手段よりも、より幅広い層へのアプローチをかけることができる、というのがSNSマーケティングのメリットでもありますね。

SNSマーケティング、という言葉を聞くと、皆さんはどのようなものをイメージされるでしょうか。

もっともイメージしやすいSNSマーケティングとしては、TwitterやInstagramなどで商品やサービスについての記事を投稿し、不特定多数のターゲットを顧客として取り込もうとする拡散戦略だろうと思います。

好きなアーティストやタレントのアカウントをフォローしておけば、自然とそうした新着アナウンスが目につきますよね。私たちは、知らず知らずのうちに、SNSマーケティングの受け手になっているのです。

それでは、SNSマーケティングとは具体的にどのようなものなのでしょうか？

今挙げたような、商品やサービスについてダイレクトに宣伝・拡散することだけがSNSマーケティングではありません。

もちろんそれも重要なポイントなのですが、そのほかにも、

・商品やサービスの認知度を上げる
・コンテンツの好感度を高めてブランディングする
・SNSを通して顧客とコミュニケーションを図る

など、さまざまなマーケティング手法があります。皆さんもきっと目にしたことがあると思いますが、投稿されたリンクから直接Amazonなどの商品購入ページにジャンプして購入を促すことも可能です。

まさに一億総スマホ社会の現代では、大活躍の宣伝ツールだということですね。

次章ではそんなSNSマーケティングが近年特に注目されている理由と、そのメリットについて解説していきます！

SNSマーケティングを使うメリットとは？

SNSを使った宣伝やマーケティングは、基本的に手軽に、かつ低コストで行うことができるため、同人活動などをしている個人はもちろん企業にも大いに活用されています。

しかし、それはいったい何故なのでしょうか？その理由は、大きく３つに分類できそうです。順番にご説明したいと思います。

①携帯電話→スマートフォンの普及により、爆発的にSNS利用者が増えている

スマートフォンの普及と回線の高速化にともない、SNSのユーザーは爆発的に増加しました。

また、スマートフォンに依存した生活を送る人も増えていて、テレビや新聞は見ないでネットニュースで世の中のことを知る、という人も増加傾向にあります。

そうした現代人にとって、買いたいものやサービスの情報を手に入れる機会となるのは、やはりSNSを中心としたインターネットです。

②ユーザーとダイレクトにコミュニケーションを取ることができる

従来だと、新しい顧客を取り込もうとすると、広告やチラシなど、アナログな手段に頼る必要がありました。それにコストもかなり高額になるという難点もありました。しかし、SNSを使えば、そうした宣伝コストはほぼかかりませんから、宣伝を行う費用的なハードルはかなり低くなっています。

また、これは特にモノを売っている事業者の場合ですが、小売店や卸売を通さずに、直接ユーザーにアプローチできるというのも大きなメリットです。

SNS上でユーザーとダイレクトなコミュニケーションが取れることで、より販売促進効果が期待できます。従来よりもコミュニケーションがスムーズになることで、ユーザーにとっては商品への理解が深まり、誤解も少なくなるので、結果として満足度も増し、リピーターにもなってもらいやすくなりますね。

特に最近では、LINEを活用したマーケティングが主流になりつつあります。スマホ経由でのWebアクセス数はPCの2倍。そして日本人のスマホ保有率は10〜50代で88.8%、60代以降も7割に迫っているというデータもあります。（2019年3月時点）

それくらい、SNSを活用することでユーザーとダイレクトにコミュニケーションを取ることができるということですね。

参考：Lステップ公式ブログ

③SNSマーケティングは、これからますます拡大して効果を発揮していくと予測される

40代以上の世代の方にはまだまだなじみの薄いSNSですが、20代や30代にはもうすっかり当たり前の存在になりつつあります。

そしてそれ以上に、今の10代の若者たちにとってはSNSはもはやはじめからあったもの、つまり、これから増えていく層の消費者たちは「SNSネイティブ」なのです。

将来的には、SNS利用者の増加とSNS上でのコミュニケーション促進による相乗効果で、SNSマーケティングが発揮する効果はさらに高まることが予測されます。

SNSの利用者が増えていること、便利なツールであること、そしてSNSという領域が今後さらに発展していくということ。SNSマーケティングのメリットとして、ざっと以上のポイントをご説明しました。

次章では、そんなSNSマーケティングを行う際の注意点をご紹介します。

SNSマーケティングを使う際の注意点

どんな便利なものにも二面性がつきものですよね。うまく活用できれば便利な武器となるSNSマーケティングですが、当然デメリットにもなりうる注意点もあります。

・コンテンツの魅力がなければ効果が出ない

そもそも論として、商品となるコンテンツ自体に魅力がなければ買おうとする人は多くなりませんよね。現代のSNSユーザーは日々あらゆるコンテンツに触れていますから、その分、目が肥えていると考えたほうがいいでしょう。宣伝する前に、取り扱うコンテンツのクオリティに目を向けることも大切ですね。

・継続して運用するのが大変

SNSを活用して新しいユーザーを獲得したり、既存の顧客をキープしたりするためには、当然のことながら継続したSNSマーケティングを行う必要があります。

しかし、アカウントの投稿が少なすぎたり、どのSNSでも同じ文面や写真ばかりの投稿だったりすると、ユーザーは離れていってしまいます。ユーザーに飽きさせず、キープし続けるためには、定期的に工夫を凝らした投稿を行う必要があります。

公式アカウントの運用には臨機応変さと柔軟なリアクションが欠かせないため、専任の担当者が必要になってきます。社内や個人だけでは運用が難しいという場合には、コンサルタントなど、外部の支援を受けて運用するという方法もあります。

・炎上のリスクがある

誰もが気軽にコメントを付けることができるのも、SNSの魅力の一つでもあります。しかし、思わぬユーザーからのコメントで炎上してしまうといったリスクもあります。

皆さんも企業やタレントの公式アカウントが炎上しているのを目にしたことがあるはずです。アカウント担当者の誤操作、顧客などのコメントへのリアクション内容、従業員やアルバイトの不適切な投稿など、現代ではさまざまな炎上リスクがつきものです。

SNSマーケティングには、ネットリテラシーが必須なのです。

SNSマーケティングの手法をご紹介

この章ではSNSマーケティングの具体的な手法についてご紹介したいと思います。

・SNSアカウント運用

SNSアカウントを活用して、最新情報やコンテンツの魅力を積極的に発信していくことで、認知度をアップさせ、顧客との関係性強化を図ることができます。
またSNS上でユーザと直接やり取りすることができるので親しみやすさや特別感を与えることもできます。

・SNSキャンペーン

SNS上でキャンペーンを行うことで、ユーザーの需要喚起を促す手法です。
キャンペーンによって新規顧客獲得だけでなく、既存のユーザーへの顧客ロイヤルティを高めるブランディング手法としても効果的です。

・インフルエンサーマーケティング

特定のコミュニティにおいて強い影響力を持つインフルエンサーに依頼をし、発信したいコンテンツの宣伝をしてもらう手法です。ユーチューバーやインスタグラマーの中には、数万のフォロワーを誇る人もいますから、そうした人たちに宣伝をしてもらう事は大きな効果があると見込まれます。

・ダイレクトマーケティング

企業が顧客に対して直接的にコミュニケーションを図ることによって、顧客の反応やリアクションに合わせてニーズに沿ったマーケティングを行う手法です。

テレビCMやラジオのようなマスマーケティングではなく、昨今のSNSの普及に伴い、LINEなどのような直接顧客のアカウントに対してメール配信を行う手法があります。ユーザー属性によってセグメントを分けられたり、メール開封やリンククリックの有無などもわかるため、より効率よくマーケティングを行うことが可能となります。