
「会社を辞めて独立したい」「社会に新しい価値を提供したい」という気持ちを持ちながら会社員として働いてる方もいるでしょう。
「今の時代はIT業界で起業するのが良い」と思いつつ起業する為にはどうしたらいいのか、必要なスキルがわからない方も多いと思います。
そこで、本記事では下記について解説します。
- IT業界で起業する為のスキルとメリット
- 起業とフリーランスの違い
IT業界の起業に関して学んで、失敗しないように準備しておきましょう。
IT起業とは
まず、IT業界とはインターネットなどの「IT(情報技術)」を使ってサービスを提供する業界のことを指します。
そのIT業界で起業することを「IT起業」と言います。インターネットなどの最先端技術は、日々新しくなりイノベーションを起こしています。そのIT業界で起業する方は多く、新しいサービスなどを生み出すIT起業家は増えてきています。
一般的にお店を出す場合は、土地や建物の準備など初期費用に莫大なお金が必要になります。
しかし、IT業界での起業は比較的初期費用を抑えてから事業を開始することができます。
その為、起業を考えている方達に人気の業界となっています。
IT業界で起業するために必要なスキル
何かいいアイデアを思いついたから、起業して成功するというような簡単なことではありません。IT業界で起業するにあたって、どんなスキルが必要なのかしっかり把握しておきましょう。自分に足りないなと感じる部分は、今日から意識して磨いていけば大丈夫です。
ここでは10個のスキルや能力を解説していきます。
①コミュニケーションスキル
一番大事なスキルは、「コミュニケーションスキル」です。IT業界だけに限ったことではありませんが、起業する上では必要なスキルとなります。ここでは、「人と仲良くする」という意味よりも「相手が求めているものを理解する」という意味になります。
1人で起業する場合もあるかもしれませんが、ほどんとが数人集まって起業することの方が多いでしょう。
そこで、相手が「何を求めているのか」や「何を考えているのか」などを理解することは非常に重要なスキルとなります。
相手が何を思って発言しているのか、何を思って行動しているのかを普段から考えて生活してみましょう。
② 論理的思考力
論理的思考力とは、物事を矛盾なく順序立てて考えることができる力のことです。
新しいサービスを生み出す場合などは、多くのデータなどを見て考え最適な答えを導いていくことになります。
物事を論理的に考え間違った方向に進まない為にも必要なスキルです。
③ITスキル
IT業界で起業するなら必要最低限のITスキルは必須です。ソフトウェア開発で用いられるプログラミングスキルは身につけておいた方が良いでしょう。
もし、マッサージ店を開業しようと思ったならマッサージのやり方や資格を取得するなど勉強すると思います。
それと一緒でIT業界で起業を考えているなら、全ての言語を理解する必要ないので必要最低限は身につけておきましょう。
④アイディア力
IT業界では、「アイディア力」も必要です。
なぜなら、起業するなら新しいサービスやモノを作り出す必要があるからです。
「こんな物があれば便利だな」「これがあれば効率的になる」など、何か新しく価値を提供できる物を生み出す力があれば事業として長く活躍できる会社を作ることができるでしょう。
⑤プロジェクト管理スキル
プロジェクト管理とは、目標達成までの行程の設計などスケジュール管理能力のことを言います。
予定通りにプロジェクトが進行しているか、のちのち問題が発生しないかなど細かい部分から全体的な部分までしっかりと管理していくことが必要になります。
プロジェクト管理スキルがないと、この先の見通しが立たないなど後から問題がたくさん発生してきてしまう可能性が高くなる為に身につけておくことが必要となります。
⑥プレゼンテーションスキル
起業してモノやサービスを作った後は、クライアントに提案していくことになります。
そこで、プレゼンテーションスキルがないと苦労します。せっかく相手が求めるモノを作ったとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。
要点をまとめて相手の疑問を解決しながらプレゼンテーションできるかどうかで、成果は大きく変わっていきます。
⑦資料作成スキル
プレゼンテーションスキルと同様になりますが、資料作成スキルも重要です。
クライアントに見せる資料では、数多くの情報から必要でかつ相手が求めている情報をピックアップして作成する必要があります。
わかりやすい資料作成ができれば、提案なども通りやすくなるので磨いておくべきスキルです。
⑧流行分析能力
トレンドの流れを掴むことも大事です。
IT業界では、技術の発展も早い為に常に情報を仕入れておく必要があります。どんなものが求められているのかという情報は、新しいアイディアの種にもなります。
IT業界内の流れだけではなく、世間一般のトレンドもしっかりと把握しておきましょう。
⑨コンプライアンス
コンプライアンスとは、法令遵守のことを意味します。インターネットが広がったことによって、SNSなどで誰でも発言することができるようになりました。
IT業界に限ったことではありませんが、企業が起こした不祥事に対しては強く批判される傾向があります。
会社を守る為にもしっかりと把握し対応しておくことが必要です。
⑩英語力
最新のトレンドなどは、英語圏から始まり日本に広がっていく傾向があります。海外では、どんな事が流行っているのかや自分の会社に活かすことができる物はないかなど、最先端の情報を手に入れるなら英語力は必要となります。
苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、身につけておくと損することはありません。
IT業界で起業するメリット
IT業界で起業するメリットは主に2つです。
- 他の業界に比べて低リスク
- ITはニーズが多い業界
解説していきます。
他の業界に比べて低リスク
飲食店を出す場合と比較するとわかりやすいでしょう。
例えば、ラーメン店を開こうと思えば初期費用でだいたい1400万円ほど必要と言われています。それに対して、IT業界ではこれほどの費用は必要ありません。場合によってはパソコンとネット環境があれば起業することもできてしまいます。
成功するかどうかもわからない状態から、お金をかける事はすごく勇気がいることです。
しかし、IT業界ではそんな不安もなく起業することができる事は大きなメリットです。
ITはニーズが多い業界
飲食店であれば食事を提供することが仕事であり、マッサージ店であればマッサージを提供し疲れを取ることが仕事となります。IT業界では、この提供できる仕事という物が多種多様になります。
WEB作成であったり、アプリケーションを作って新しいサービスを提供したりとITという技術を使って様々な問題解決を行うことが仕事をなります。
つまり、数多くのニーズに対して技術を提供することができ仕事も多い業界です。
IT業界で起業とIT業界でフリーランスになることの違い
起業とフリーランスとは、「働き方」に違いがあります。ここでは、起業とフリーランスの違いやメリットとデメリットについて解説します。
起業とは?
起業とは、新しい事業を立ち上げることを言い株式会社や個人事業主などの形態があります。新しいサービスを作って運営していくことで報酬を得るという形になります。
起業のメリットとデメリット
起業することのメリットは3つあります。
- 大きな報酬を得られる
- 節税しやすい
- 自由な形で仕事をすることができる
事業が成功し、規模が大きくなることによって報酬も比例して大きくなっていくでしょう。会社員では、到底手に届かないほど大きな報酬を得ることができる可能性があります。また、法人化することで税法上の恩恵が受けやすくなり、節税することが可能となります。
そして、自分のアイディアや考えを事業に反映させることができ自由な形で仕事をすることが可能となります。
反対にデメリットは「失敗した時のリスクは大きい」ことです。
事業の失敗に関しては、全てにおいて責任が付きまといます。人を雇っていれば人件費などもかかります。新しいサービス開発にかかった費用も負担しなければなりません。成功すれば大きな報酬が得られる代わりに、失敗した場合は借金を背負う可能性もあることを覚えておきましょう。
フリーランスとは?
フリーランスとは、起業とは違い個人や企業から仕事を請け負って行う働き方になります。自分のスキルを提供し報酬を得る働き方になります。自分で好きな仕事を選んで働くことができ、仕事量に関しても自分で調整することが可能です。
フリーランスのメリットとデメリット
フリーランスのメリットは、主に2つです。
- 時間と場所を選ばずに働くことが可能
- 自分の得意なことで報酬を得ることができる
会社員や起業家とは違い、仕事の自由度がとても高いことが特徴です。働く時間や場所、仕事の内容を自分で決めることができます。自分の得意なことや好きなことを生かして報酬を得ることができるのでストレスも感じにくい働き方でしょう。
ランサーズが行った調査では、フリーランス人口は2021年の現在で1,670万人となっており年々増えてきている働き方となります。
デメリットは、下記の2つです。
- 収入が安定しない
- 保険に関する負担が増加
仕事が多い時は、それなりの収入になりますが仕事がない時は収入は減ってしまいます。会社員のように毎月決まった金額が振り込まれるわけではないので、仕事がもらえない時はどうするのか計画を立てて働いていく必要があります。
また、フリーランスであれば保険に関する負担も増えます。
会社員であれば「健康保険」や「厚生年金」などの支払いは会社と個人で折半でした。しかし、フリーランスであれば全額負担することとなります。
最近では、いきなり起業するというよりも一度フリーランスとなりその後に会社を設立するという流れが多くなっています。
フリーランスを経由して会社を設立することのメリットとしては、「大きな失敗をしない」という事です。
フリーランスとして仕事をしてどうしても仕事を獲得できない場合は、大きな借金などもなく会社員に戻ることができます。
また、フリーランスで結果が残せていればそのまま法人化するだけで会社を設立することができます。
すでに仕事もある状態から事業は始めるので、失敗するリスクを大きく減らすことができます。
まとめ
今回は、起業とフリーランスの違いやそれぞれのメリットとデメリットなどを解説してきました。
- 起業とフリーランスは働き方が違う
- 起業は成功すれば大きな報酬を得られるが、失敗した時のリスクも大きい
- フリーランスは、収入の安定には工夫が必要であるが場所や時間を縛られずに自由な働き方ができる。
- フリーランスになるなら何かしらのスキルが必要
2018年は「副業元年」と言われています。その2018年と比較してフリーランス人口は500万人以上増加しています。現在では、1,670万人になっておりフリーランスという働き方は当たり前となってきました。今の働き方に疑問をもっている方は、もう一度今後の働き方に関して見直してみましょう。
この記事が皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。